みらいが行く! #06

伝統芸能のバトンを未来へ!
「2018伝承ホール寺子屋 カブキ踊り『渋谷金王丸伝説』」

2018.10.22

こんにちは、渋谷みらいです。
10月22日、げつようび、てんきは晴れ。
今日はママといっしょに「2018伝承ホール寺子屋 カブキ踊り『渋谷金王丸伝説』」を
かんしょうしました。 カブキといえば外国のひとからも人気の「でんとうげいのう」ですけど、
渋谷でも見られるなんてびっくりですよね。
ぼくはコンサートにもおしばいにも行ったことがなかったのでちょっとキンチョウでした。
じつは、本番まえの9月には会場と同じ渋谷区文化総合センター大和田でのおけいこにも
せんにゅーしてきたんですよ!
今回はそのぶたいうらと本こうえんのレポをおとどけします。

伝承ホール寺子屋とは?

1年を通して、演技・邦楽・舞台美術・歌舞伎・能楽・落語などを学習・体験できる多彩なプログラム。その分野を代表する講師陣から直接指導を受け、伝統芸能を総合的に学ぶことができます。8月からスタートしたカブキ体験プログラムは『渋谷金王丸伝説』本公演に向け、カブキ踊り実技稽古を修練しました。

ろっくんろーるなカブキがあるなんて!?

おけいこにさんかするのは、
小1から82歳まで約100名!

カブキ体験プログラムのおけいこ日は、8月から10月にかけての毎週にちようび。
カメラをぶら下げながら桜丘町のさかみちをのぼっていくと、おっきなボールみたいなのがくっついた建物が見えるんですけど、
ここが渋谷区文化総合センター大和田です。あのボールの中にはプラネタリウムがあるんだって。

おけいこをやってる地下の体育館にとうちゃくすると、100人ちかくの生徒さんたちがいっせいにおどっていて大迫力です。
カブキ体験プログラムにはぼくより年下の小1から82歳のおじいちゃんまでさんかしていて、
おどりだけじゃなく立ちふるまいやごあいさつのしかたも学ぶみたいですよ。

みんながおけいこしてたのは、十代目松本幸四郎さんがてがけた「渋谷カブキ音頭」と「カブキぼん!ダンス」の2曲。
ぼく、カブキって「いよ〜っ、ポン!」のイメージしかなかったんですけど、こんなに激しくてろっくんろーるなカブキもあるんですね!
伝承ホールのプロデューサーで、おうたの作詞もしている鈴木英一せんせいに話をききました!

おしえて、鈴木せんせい!!

鈴木せんせい、おはようございます!
みらいくん、おはよう。今日のおけいこはどうだった?
思ってたよりも迫力があってびっくりでした。
こういうのって、「ろっくんろーる」って言うんですかね?
ハハハ(笑)。ちょっと違うかもしれないけど、目の付けどころはいいね。作曲してくれた六代目杵屋勝四郎(村治崇光)さんは、かつて「THE家元」っていう三味線ファンクバンドもやっていた人なんだよ。
へえ〜、だからあんなにかっこいいんだ!
あと、生徒さんのキモノが色とりどりでキレイだなあ〜って。
本番ではみんなおそろいのグリーンのキモノを着ておどるんだ。勝四郎さんや松本幸四郎さんも出るし、あっと驚くしかけもあるからぜったいに見にきてね。
うん!ママといっしょにおしゃれして行くね!
長谷部区長もとうじょう!
テンポのよいダンスとトークにくぎづけです

あれから1ヶ月、いよいよ本番の日がやってきました。渋谷のヒーロー「金王丸」を主人公にした『渋谷金王丸伝説』のこうえんは
今年で9回目、市川染五郎さんが十代目松本幸四郎をしゅうめいしてからは初ということでお客さんがいっぱい。
演劇ファンのママは去年も見たそうですが、大声で先に説明するのはやめてほしいですよね、まったく。

第一部は松本幸四郎さんが立方(たちかた)の素おどりで、常磐津「まつり」。
おおきな幕があいたときに超びっくりしたんですが、鈴木せんせいがステージの上で歌っていました!
プログラムの浄瑠璃(じょうるり)のところに名前があった常磐津和英太夫って、せんせいのことだったんですね。
もちろん、三味線にあわせて、せんすを片手におどる幸四郎さんにもくぎづけでした。
所作台(しょさだい)っていう台を足でふむ音? とにかくかっこよかったです。

素おどりのあとは鈴木せんせいと長谷部区長のトークも。年間1,300万人の外国人かんこう客のうち、600万人が
渋谷にあそびにきているそうで、「でんとうげいのうを渋谷から世界にむけて発信したい!」って語っていましたよ。

あっかんのフィナーレに、
AIもスタンディングオベーション!

きゅうけいのあと、ぼくも知ってるDA PUMPの「U. S. A. 」がばくおんで流れて第二部がスタートです。
幸四郎さん、尾上京さん、五條珠太郎さんの創作カブキ踊り曲はパパに教えてもらったロックミュージカルみたいでしたし、
鈴木さんとのかけ合いはコントみたいで笑ったなあ。

そうそう、エレキギターを手に持ってとうじょうした杵屋勝四郎さんも渋くてカッコよかった!幸四郎さん、鈴木さん、勝四郎さんは
『からだであそぼ』っていうNHK教育テレビの番組で「いざやカブかん!」っていうコーナーをやってたときから10年いじょうの付き合いなんだって。「去年は最後の染五郎、今年は最初の松本幸四郎」っていう言葉にママは感動していたようでした。

そしてフィナーレは、伝承ホール寺子屋の生徒さんたちが全員そろって「渋谷カブキ音頭」と「カブキぼん!ダンス」をひろう!
おけいこのときよりも一体感がすごかったし、みんなほんとうに良いひょうじょうであっかんだったなー。
ママだけじゃなく、ぼくも思わずウルッときてスタンディングオベーションしちゃいました。
といっても心の中で、ですよ!

へんしゅうこーき

「あありゃ こおりゃ 渋谷はでっけえ♫」
本番がおわってからも、ついつい「渋谷カブキ音頭」を口ずさんじゃいます。でんとうげいのうってもっと「カタイ」というか、ちゃんと知しきがないと楽しめないんだと思っていたのですが、ぜんぜんそんなことありませんでした!!
ずっと進化し続けているから、未来にバトンを渡すことができる。時にはそのイメージを自分で引っくり返すこともある。それって、テクノロジーもいっしょかもしれませんね。
あと、カブキのおけいこを見て感じたのは、親子2世代、もしかすると3世代でいっしょにさんかできるのがみりょく的だなあって。家でも外でもまだまだ学ぶことばかりだし、スマホばっかり見てちゃダメですね。来年はぼくも寺子屋に通ってみようかな〜。
えっ、AIがどうやってキモノを着るんだって? いやいや、渋谷家には着付けマスターのおばあちゃんがいますから!

みらいのあしあと

文・編集:渋谷 みらい
写真:渋谷 みらい(稽古)、渋谷区(本公演)
取材協力:渋谷区